山高NOW 平成24年8月号

地域との交流事業として『夏休み理科実験教室~理科っておもしろい~』を実施しました

校長 吉村 烈

 本年度より、本校と地域の交流を深める目的で小学生対象の理科実験教室を開催することになり、7月25日(水)に実施いたしました。

 本校の学区に近い吹田市立北山田小学校と、吹田市立山田第一小学校のご協力いただき、総勢40名の児童に参加していただくことができました。内容は、生物コース(水の中の生物を顕微鏡で観察、チリメンモンスターを探そう)、物理コース(いろいろな光を見てみよう、万華鏡の作成)、化学コース(低温の世界、液体窒素を使った実験)を行いました。

 生物コースでは、チリメンモンスターを一生懸命探して、タツノオトシゴなどのレアチリモンが見つかると歓声が上がっていました。物理コースでは、三原色など光のしくみを実験・観察後、それぞれが身近にある材料で万華鏡を作りました。化学コースでは、液体窒素を使って物を凍らせたり、超電導の実験を見たりして冷たい世界を体験しました。それぞれのコースに工夫が凝らされ、暑い夏の一日、理科に対する興味を深めていただくことができました。

実施後の児童へのアンケートには、「参加してとても面白かった。」「また、参加したい。」という意欲的なご意見をいただいており、継続実施を考えています。また、同時に行った保護者へのアンケートでは「ふだん家庭では実施(体験)できないことができてよかった。」とのご意見も頂いたので、理科離れが叫ばれる昨今、小学校と連携を取りながら、少しでも貢献していくことができればよいと考えています。

 また、教職や看護などを進路として希望している10名あまりの生徒が、ボランティアアシスタントとして参加してくれました。生物コースでは初めて使う顕微鏡に戸惑う児童に対して、やさしく指導してあげる姿がみられ、和気あいあいとした雰囲気で実験が進んでいました。彼らからは、「とても楽しかった。」「この体験をまた将来の仕事に生かしたい。」という積極的な感想があり、本校生徒自身の成長にもつながっていると感じました。

理科実験教室の写真

理科実験教室の写真